カタチの魔法

すっかりご無沙汰している間に、秋になってしまいました。

先日、駆け込みで松丸本舗に行ってきました。

松丸本舗とは、「千夜千冊」という書評ブログで有名な編集者の松岡正剛さんと、丸善がコラボレーションしているセレクトブックショップ。お店の存在は去年くらいに知ったのですが、「いつか行こう」と思っているうちに9月いっぱいで閉店することが決まり、急ぎ丸の内丸善へ。
(実は上野のツタンカーメン展に行ったら2時間半待ち(!)だったので、整理券をもらってから、こっちに時間つぶしに来たという…)


すばらしい空間でした。

五感と好奇心を刺激されまくる、本の森ヴィレッジヴァンガードとか昔のタワーブックスなんかもそうですが、オーナーの人柄が透けて見えるようなセレクト&ディスプレイは、本が生き物のように感じられます。読書空間・読書哲学まで、まるごとパッケージングして売られている感じ。

で、造本の美しさに一目惚れして、衝動買いしてしまった本。タイトルはホログラムの箔押し。中の図版もたいへんに美しいです。


調べてみたら、創元社という出版社から「アルケミスト双書」というシリーズで出されている一冊のようですね。どれも、すばらしく興味をそそられます。これは占いに携わる者としては、ぜひそろえにゃ〜いかん!

やっぱりアナログな本屋巡りは、こういう出会いがあるところがいいですね。足を運ぶ機会はめっきり減っちゃってますけど。

ところで曼荼羅とかフラクタルな図形を見ると、心のツボが激しく刺激され、コーフンしてしまうたちなのですが、これは一体なんなんでしょう?うまく言葉にできないけど、こういう形って人の根源的なナニかを司っている気がします。見た瞬間、背中から尾てい骨にかけて、ウズウズするような。草間彌生さんの増殖していくパターンとかね。(関係ないけど、先日のEテレユーミン&草間さんの対談番組は面白かった!)

ドイツの生物学者のエルンスト・ヘッケルという人が描く絵(というか解剖図)が大好きで、本も持っているのですが、これがまた気持ち悪さと気持ちよさのせめぎあいで、じわじわくるんですよ。彼の描くモノは、極めて魔術的だなと思っています。

人は(動物も?)自分に似たものを好きになる生き物ですから(自分の子は特別カワイイ♪ってやつ)、自分が持っている細胞やらミトコンドリアやらと似ている形には、無意識に惹かれてしまうのかもしれません。