チェコのアートと錬金術

1カ所を除いて今はお休みしているタロット占いですが(メール鑑定は継続中です)、本業の告知があるので、久しぶりに更新します。

とあるご縁で、ヨーロッパ4カ国(チェコオーストリア、ドイツ、スロバキア)のストリートアートプロジェクトに参加することになりました。詳しくは本業ブログをご覧ください。

今までアメリカやスペインとはご縁がありましたが、東欧?中欧?あたりはまーーーったくノーマークでした。自分の作風ともかけ離れている気がしてたし。ところが今回のことでいろいろ調べているうちに、いやいや自分に関係ありまくりじゃないか!と。

作品が展示されるチェコチェスキークルムロフという街は、世界遺産にもなっている中世そのものといった風情なんですが、産業革命で時代に取り残されていったんは没落したものの、近代になって観光地として大復活!その様は「眠れる森の美女が目覚めた」と表現されているとか。

All aboutでチェスキークルムロフにまつわる面白い記事を見つけたので、興味があったらご一読を。こちら 日本人にはなかなか理解しがたい、キリスト教vs多神教、悪魔、森との関係などがわかります(おそらく魔女狩りのことも含むのでしょう)。

でもこれって、ヨーロッパに限ったことじゃない。北海道にもともと住んでいたアイヌや、アメリカ大陸の先住民族は、のちにやってきた開拓民に迫害されていますよね。科学、産業、経済が発展した近代では、宇宙・自然神・曖昧模糊としたものを崇拝する価値観は「怪しいもの」「悪魔の仕業」などとして、排除・弾圧されてしまう....(今でも占いはそういう扱いを受けること、多いですが)。

どの国でも自然豊かな場所は、そんな悲しい歴史を背負っていることが多いようです。人間はどこまで物事をコントロールしたがる、傲慢な生き物なのか。自然にゆだねれば、人間関係にしても文化にしてもずっと豊かになるのに...。

チェコの首都プラハにあるプラハ城の何代目かの当主、ルドルフ2世は、オカルトや錬金術などに傾倒していたようです。芸術や科学を愛する王の下、芸術家、錬金術師、占星術師などが集められていたそうで。プラハ城のそばには、ルドルフ2世お抱えの錬金術師たちが密薬を作っていた場所があり、このあたりは「黄金小路」と呼ばれているそうです。うわーーー行ってみたい!

タロットや占いに携わる人間なら、これは訪れなければいけない場所ですね。別々の人に2回くらい「前世は東欧の貴族」と言われたこともあるので、行ったら何かが呼び覚まされそうな…。今回のイベントでチェコに呼ばれたのは偶然なのか?!現地に行けないのが激しく残念!

時代は違うけど、私の大好きなミュシャプラハの芸術家。この「黄道十二宮」という作品、大好きです。