自分を全うすること

遅くなりましたが26日のカラフル占いカフェ、
大盛況のうちに終了しました。

前回のような段取りの悪さも解消され、来ていただいた方にもとても喜んでいただけたようで、一同満足しております。あの日は気持ちいいほどに空気が軽くスムーズでした。ありがとうございました!(お店に赤いペン、落としていった方いらっしゃいませんか?)

しかし似たようなメンバーで似たようなことをやっているのに、そのときどきで空気はまったく変わるものですね〜。各自のテンションや星の動きなど、無限の組み合わせでその場の「感じ」は決まります。



さて。「占い」という看板をかかげていると、
大きく分けて、2種類のお客様が来ます。


具体的に聞きたいことをハッキリさせて来る方と、ただ漠然と「占いを体験してみたい」と来る方。後者は特に悩みがないパターンですね。とはいえ、なんらかの手がかりが欲しいのですよね。

そんな方には命占タロット(説明はこちら)をやることにしています。これをやると、最初は「どんなもんか」と様子見していた方も、どんどん前のめりになってきます。誰しも、「自分自身のことを深く知りたい」という願望があるんですね〜。

「自分」というものはやっかいなもんで、当の本人がいちばんわかっているようで、わかっていない。わかっていても、なかなか変えられるものでもないし、自分について誤解していることもたくさん。

…というワケで、ひとつ前の記事で私の命占タロットを例にあげて書いてみました。

自分というものがわかってくると、がんばらなくていい方向にがんばっていたものを修正したり、自分で気付いていない才能や美点を伸ばしたり、その上で変えられないものは受け入れるようにすることができる(ムリに変える必要はない!)。なんなら、弱点さえも武器にしてしまえ!

そう、自分は自分であるべき。

今までたくさんの方を占ってきましたが、人が迷う時すなわち「自分で自分がわからなくなっているとき」。本当はこうしたいのに、状況や周りの意見や常識がジャマをして、その方向に行けない。または行動するのが怖いから、二の足を踏んでいる。(誰だって失敗するのは怖いもの)

でも「自分をよりよく知ること」から、突破口は見えてきたりします。

最近つくづく思うのは、結果はどうであれ、人生とは「どれだけ自分の心の声に従えたか」「どれだけ自分を全うできたか」で、幸せ感や充実度が決まってくるのではないか、ということ。

特に何かを失敗してしまった後には、「こんな自分はダメだから直さなきゃ」「もっと△△せねば」などと思いがち。ダメだ、ダメだのオンパレード。
でも自分以外の人物になろうとしても所詮無理な話で、そんなことにエネルギーを注ぐくらいだったら、自分のよい面をとことん活かした方が、何倍もハッピーになれると思うのです。


ここで私の話を。

特に若いときに多かったのですが、仕事で知り合うプロデューサー的な人物(たいていは男性)に、「将来の目標はなに?」「目指してる人や事はあるの?そのために努力してるか?」「お前はこうした方がいい」などと言われることがよくありました。

そういうことを言われるたびに私は、なんともいえない違和感と不快感に包まれ、

チッ、目指してる人なんかいねーよ、私は私になりたいだけなの!
 とことん自分という人間を極めたいだけなの!!

と思っていました。可愛げないって?
でもその思いは今も変わりませんよ〜。ほっほっほ。

日本の同調圧力の強い教育のせいで、「言われた通り、うまくできない自分はダメなんだ」「目標がないとダメなんだ」って思いが植え付けられている人、きっとたくさんいると思います。けど、そんなこと思わなくて、ぜんぜんいいと思う。物事には正解なんて、ない。強いていうなら、自分がいちばん満足できることが正解。

だって「スティーブ・ジョブスを見習え」なんて言われたって、彼と自分は違うし、同じことをやったとしても、同じ結果になるとは限らないもの……ねぇ?

人の個性ってホントに需要な要素ですから、同じセリフをAさんとBさんが言ったとしても、受ける印象は変わりますよね。結果だって変わってきます。

だから、一律的な行動を強制するようなマニュアルにふり回されすぎないで欲しい。格言めいたものも、信じすぎなくていいよ。

あれは、管理する側の都合です。
管理しやすい従順で勤勉な人間を造るための、社会のシステムですから。特に日本人は幼少の頃から管理される体制ができあがっていて、自分でモノを考えたり決めたりする機会がとても少ない。だから「親なら、友達なら、あるいは尊敬する○○さんなら、どう行動するか」という指針で動く人が多い。

でも、自分はどうしたいの?…そこ、いちばん大事だから!


みんながそれぞれの存在を認められる社会になって、自分の美点をとことん活かせるようになったら、どれだけ世界の風通しがよくなるか。

そんな世界になることを、願っています。


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