ホドロフスキー坐禅会!

前回書いたとおり、先週土曜日「A.ホドロフスキーといっしょに100人で坐禅会」に行ってきた。

ホドロフスキー監督の存在は知っていたものの、実は映画は見たことがなく(見たら落ちこみそう&カルト作品のためなかなかレンタル屋に置いていない、という理由により)、わたしにとってのホドロフスキーは、映画監督である前にタロット研究家なのであった(彼は数十年来タロット研究をしており、禅思想にも傾倒している。また心理セラピストでもある)。

なので、今回の坐禅会はもう行くしかないでしょ!と気合い入りまくり、応募したら当選したのでした。やったー!

行くにあたって作品を見ておかなきゃと、「エル・トポ」を借りてきた(本当は3部作すべて見たかったところですが、5駅先のTSUTAYAにようやく「エル・トポ」があったのみ…)ちょうど2ヶ月くらい前、女友達がFBで「変に印象的で時々見返したくなる悪夢のような映画」と書いていた。

見てみたら怖れていたようなトラウマ映画でもなんでもなく、スコーンと明るい南米の光の中、奇妙で寓話的なシーンが延々と続いていくヒッピー的な冒険譚であった。残酷なシーンはたくさんあるけど、作り物っぽいので笑えるというか…。ギャスパー・ノエのような暗いグロじゃなくて、ジョン・ウォーターズみたいなファニーな印象。というかこのストーリー、タロットの愚者が旅に出て意識の成長をしつつ変貌をしていく設定と同じじゃないの!

まー禅もタロットも、悟りを目標にしてますからね。

さて。
坐禅会は世田谷の禅センターで行われたわけですが(正式名称は龍雲寺というお寺です)、天気もよく、とても気の流れのいい気持ちよい場所で、絶好の坐禅びより。

生のホドロフスキーはとても品のあるイケメン爺で、85歳とは思えないくらいしゃんとしていた。
「私は(禅の)『師』ではない」「今、こうやってみなさんの前にいることに恐れを感じています」などしきりに謙遜していて、彼もまたひとりの普通の人間なのだなと安心してみたり。(こちらのニュースサイトにレポートが。さらにWeb DICEでは説法の全文が掲載されています)

法話のあと、15分の坐禅と撮影会。
はっきり言って興奮で坐禅にはぜんぜん集中できなかったけど、もう思い残すことはなし。


この機会にと、1998年にホドロフスキーとフィリップ・カモワンが復活させたカモワン・タロットもネットで購入。DOMMUNEトークショーもバッチリ見たし、実にホドロホドロしい(*)1週間であった(笑)
にわかホドロファンですみません。

6/14公開の「ホドロフスキーのDUNE」と「リアリティのダンス」楽しみすぎる!

*知り合いのデザイナーさんがこう表現してました(笑)